塗装いろいろ

塗装に関する疑問への回答などを掲載しています。

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塗装の役割って?

塗装の役割は大きく分けて、
1、色を塗る事で見栄えを良くする
2、塗った物を劣化の因子から守る
の2つになります。

細かく見ていけば、注意を促すために黄色を塗るといったような機能色と
呼ばれる役割であったり、塗料に含まれる成分によってカビや菌を
防いだり、熱を反射して室温を下げたりするといった役割などがあります。

塗替えの時期ってどれくらい?

建物の立地による周辺の環境(沿岸部など)や、
現在塗られている塗料の種類によって差があるので、
一概には言えませんが、一般的には10年が目安と言われています。
さらに、石川県は雪が降る地域ということもあり、
降雪量が少ない地域と比べると塗装の劣化が早いと言えます。

結局の所、何年くらいで塗替えるかと言うよりは、目視で塗装の痛み具合を
確認して判断する必要があります。

以下に塗替えを行った方が良い状態の例を紹介しますので、
気になる点があれば、専門業者にお気軽に相談してみて下さい!

写真例 状態
白亜化現象 チョーキングとも呼ばれ、塗膜の表面の樹脂が紫外線などにより劣化し、粉状になっている。
変退色 塗膜の顔料(色の素)が紫外線などにより分解され、元々の色より薄くなっている。
塗膜の膨れ 経年劣化による塗膜の付着力の低下や、内部からの漏水により塗膜が膨れている。時間が経過すると剥がれになる。
塗膜の
剥がれ
上記の塗膜の膨れが進行して塗膜が剥がれている。塗膜が剥がれた箇所は下地が紫外線などに晒されるため、劣化が早くなります。
カビや藻 水分・湿気が多く、日当たり・風通しの悪い箇所にカビや藻が生えてしまっている。
これにより塗膜の劣化が促進されてしまう。
鉄部のサビ 塗膜が劣化したことにより、素地である鉄が酸素や水分に触れて酸化してサビになっている。放置しておくと鉄が腐食し、強度が無くなって穴が空いたりします。
木部の劣化 木部の塗装による保護機能が紫外線や水分などにより劣化し、カビが生えたり色褪せている。

どうして下塗りが必要なの?

塗装の見積りを見ると、下塗り(シーラーやサーフェーサーなど)+上塗りで
見積してある場合がほとんどだと思います。
それを見て、上塗りで色だけ付ければいいんじゃないの?と思う方も
いらっしゃるかもしれませんが、下塗りには大事な役割があります。

塗装には様々な要素がありますが、その中でも特に重要なものを説明すると、
下地(塗装を行う面)との密着性と、外壁の劣化の原因となる紫外線や
雨水を防ぐ耐候性があります。

下塗り塗料は下地及び上塗り塗料との密着性や防水性が優れていますが、
耐候性は劣り、下塗りのまま放置すると紫外線などによって
早期に塗装の劣化が起こります。

上塗り塗料は耐候性には優れていますが、下塗りほどの密着性を
有していないため、上塗りだけを塗った場合、下塗り塗料を塗った時と比べて
早期に塗装の剥がれや膨れが発生します。
その他にも仕上がりの色やツヤにムラが生じるといった
デメリットがあるため、下塗りと上塗りをしっかりと塗る必要があります。

下塗りの密着性が優れているとはいえ、砂埃や汚れや錆があると
その性能が十分に発揮されないため、高圧水洗浄やケレンなどによって
入念に下地調整を行う事が大切です。

塗料の樹脂で何が違うの?

塗装の見積りや広告などを見ると、ウレタン上塗りやシリコン塗装といった
樹脂の名前が出てくるかと思います。

外壁の塗装の上塗り(トップコート)で使われるものは、
主にアクリル、ウレタン(ポリウレタン)、
シリコン(アクリルシリコン)、ふっ素の4つの樹脂に分けられますが、
どれを選ぶと良いのか分からない!
という方も多いと思いますので、その特徴を簡単にご紹介します。

基本的にはアクリル<ウレタン<シリコン<ふっ素の順で
耐候性が良い(=紫外線や雨などに強く、長持ちする)という認識で良いかと
思います。
一般的にそれぞれの樹脂の耐候性の持ちは、
○アクリル樹脂:3~6年
●ウレタン樹脂:8~12年
○シリコン樹脂:12~15年
●ふっ素樹脂 :15~20年 程度となっています。

なので、長持ちするふっ素樹脂を選べば良い!と思うかもしれませんが、
ふっ素樹脂塗料は材料費が高く、足場を組むのにコストが掛かる高層ビルや
橋梁などには用いられますが、住宅に用いるにはコストパフォーマンスの面で
あまりオススメ致しません。
その点で見ると、住宅や中層ビルにはシリコン樹脂塗料を用いるのが、
一番経済的であると思います。

ここでは簡単に耐候性で比べてご紹介しましたが、これ以外にも各樹脂毎に
弾性や透湿性といった特徴があり、適材適所で材料を選択する事も
必要になってきます。そのため塗装のご相談の際は、こちらから
提案させていただく事も御座いますし、お気軽にご質問いただければと
思います。

同じ塗料を複数回塗る理由って? 

塗装の見積りを見ると、下塗り2回塗りや上塗り2回塗りといった文言を
見かける事があるかと思います。

どうして同じ塗料を2回塗るのか説明致しますと、まず、塗料には材料毎に
耐候性などの性能を十分に発揮するために必要な塗膜の厚みというものが
あります。2回塗りを行う塗料の塗膜の厚みを1回で付けようとすると、
塗った塗料が垂れてきて見栄えが悪くなったり、塗料の表面が乾いても
塗料の内部が乾かないままになったりと様々な悪影響があるためです。